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畳縁(たたみべり)とは?選び方のポイントや「踏んではいけない」とされる理由を解説

  • 畳 | 2022/11/09


    畳の端に付けられている布「畳縁」について、その役割をご存知でしょうか。和室のマナーとして「畳縁は踏まないように」といわれるものの、なぜ畳縁を踏んではいけないのか、そもそもの理由を知らない方が多いかもしれません。



    誰かの家に招かれたときにも、マナーの意味を理解したうえで、相手に失礼のない振る舞いを心がけたいところです。本記事では、畳のへり(畳縁)を踏んではならないとされる理由、色柄の例について解説します。

    畳縁(たたみべり)とは?

    畳縁とは、畳のへりに付けられている布のことで、畳表の角を補強する役割、畳の間にできる隙間をしめる役割があります。

    畳縁にはさまざまな種類があるため、自室の雰囲気に合わせて好きなものを使用可能です。畳の専門店であれば、シンプルなものから色柄の入った華やかなものまで、ラインナップを確認できるでしょう。

    近年はバッグや小銭入れ、がま口、小物、髪飾りなどを制作する際に、畳縁が使われるようになりました。伝統的で美しい畳縁は、畳の補強用としてだけでなく、ハンドメイド作品の彩りとしても注目されているのです。

    畳縁の選び方|色、柄、素材など好みに合わせて選択可能

    畳縁にはたくさんの種類がありますが、基本的には自由に好きなものを選択可能です。選び方で迷ったら、以下のポイントを参考にしてみてください。

    畳縁の選び方(1)色

    畳縁の色を決めるときは、部屋の壁紙や襖などに合わせると、違和感なく馴染みやすいでしょう。和室を優しい雰囲気にするなら淡い色、凛とした雰囲気にするなら濃い色がおすすめです。

    理想のイメージがあるなら、それぞれの色が持つ効果を上手に活用してみましょう。

    ・青色:集中力を上げたい。和室の雰囲気を引き締めたい。
    ・緑色:リラックス効果が欲しい。部屋を明るく見せたい。
    ・黄色:健康的で明るい印象にしたい。
    ・赤色:華やかで高級感のある和室にしたい。
    ・ピンク色:優しい雰囲気にしたい。可愛らしい和室にしたい。

    畳縁の選び方(2)柄

    日焼けやシミを目立たせたくないなら、柄の入った畳縁を選ぶとよいでしょう。

    畳縁の柄には、家紋が入った伝統的なもの、花柄で可愛らしいもの、子どもが喜ぶキャラクター入りのものなど豊富な種類があります。

    畳縁の柄を決めるときは、カタログの写真だけで決めるのではなく、実物を直接見て判断してみてください。

    畳縁の選び方(3)素材

    畳縁の素材には、綿や麻、化学繊維(ポリエステル、ポリプロピレンなど)などがあります。素材によって耐久性や手触り、価格が異なるため、求める機能や予算に合わせて選択しましょう。

    自然素材ならではの手触り、高級感を重視する方は、綿や麻の畳縁がおすすめです。色柄を楽しみたい方、耐久性を重視する方は化学繊維の畳縁から選ぶとよいでしょう。

    畳縁の種類を選ぶときのポイント

    畳縁のデザインによって、和室全体の印象が大きく変わります。自分の好きなデザインを選ぶのが一番ですが、「そもそもどのような種類があるかわからない」という方も多いかもしれません。

    畳縁の種類を決めるなら、畳の専門店に相談してみるのがおすすめです。畳の専門店であれば、多彩なラインナップのなかから、お部屋のイメージに合うものをお選びいただけます。

    畳のへりの色柄は、かつては「格式」を表すものだった

    畳縁には数多くの種類がありますが、現在は好みに合わせて自由に選べるようになりました。しかし、かつての畳縁は格式を表すものであったため、地位や身分によって選べる柄に制限があったのです。

    ここでは、畳縁の色柄の例として、「繧繝縁(うんげんべり)」「高麗縁(こうらいべり)」「紫縁・黄縁」を紹介します。

    繧繝縁(うんげんべり)

    繧繝縁とは、天皇、三宮(皇后・皇太后・太皇太后)、上皇が用いた畳縁のことです。現代のひな人形の台座に使われているような畳縁を思い浮かべると、理解しやすいのではないでしょうか。

    カラフルな色と濃淡が特徴の繧繝縁には、菱型などの文様が描かれ、その格式の高さを示します。

    高麗縁(こうらいべり)

    高麗縁とは、新王、摂関、大臣、公卿などが用いる畳縁のことです。白黒の織物が使われ、菊花や雲形などの文様があしらわれます。

    なお、新王、摂関、大臣が使う高麗縁のことを「大紋高麗縁」、公卿が使うものを「小紋高麗縁(九条紋)」と呼びます。小紋高麗縁は現存する数が少なくなりましたが、大紋高麗縁については、現代でも神社仏閣や茶室で見ることが可能です。

    紫縁・黄縁

    殿上人の位によって縁の種類が異なり、四位五位の殿上人は「紫縁」、六位以下は「黄緑」を用いることができました。なお、位を持たない庶民に関しては「縁なし」とされ、縁付の畳を敷けない時代もあったようです。

    「畳のへり(畳縁)を踏んではいけない」といわれる4つの理由

    畳のへりを踏むのが無作法といわれる理由には、諸説あります。ここでは、畳縁を踏んではならない4つの理由について説明します。

    上下関係を分ける「境目」とされていたから

    和室に通されたときに、上座と下座の位置に悩まされる方も多いでしょう。「和室の奥側が上座で、入り口側が下座」という基本的なルールを守るだけでなく、足元の畳縁にも気を配らなくてはなりません。

    畳のへりは、上座と下座を区分する境目として意識しておくべきものです。目上の者と目下の者を分ける境界として扱われるため、それを踏むのは格式や序列に反した無作法な行為と見なされます。

    畳縁を踏むのはタブーとされ、「畳の縁は親の頭」ともいわれるほどです。上下関係を重んじる古くからの作法が、現代にも受け継がれています。

    家紋をあしらった紋縁(もんべり)を踏むことになるから

    紋縁(もんべり)とは、模様や柄の入った畳縁のことです。紋縁を用いた畳は、歴史ある武家屋敷や仏閣などで現在でも見ることができます。

    かつての武家社会では、家紋入りの畳縁が広く用いられていました。そのため、家の格式を重んじる武士の世界で「畳のへりを踏む」ことは、「相手への侮辱」と見なされる行為だったのです。

    畳を傷める要因となるから

    昔の畳縁は植物染めのものがほとんどで、色落ちしやすく耐久性が低いのが難点でした。畳を長持ちさせるためには、畳のへりを避けて、傷みにくい中心部分を踏む必要があったのです。

    このように、畳の劣化をできるだけ防ぐという意味でも、「畳のへりを踏まない」というルールが浸透したと考えられます。ただし、現在は昔と比べて畳の強度が上がっているため、畳縁の劣化をそれほど心配する必要はなくなりました。

    暗殺者の攻撃から身を守るため

    武家社会ならではの理由として、「暗殺者からの攻撃を避けるため」というものがあります。

    今の時代ではまず考えられないことですが、昔は畳と畳のわずかな隙間から刃物や槍を差し込まれ、暗殺されてしまうことがありました。畳の縁を踏むと、床上から漏れる光の加減が変わり、床下にいる者から位置を特定されやすくなってしまうのです。

    武士として戦乱の世で生き残るには、いついかなる場合でも気を緩めることはできません。とはいえ、床下に潜む暗殺者の存在に、畳の上から気付くのは難しいものです。そのような時代背景から、武家社会の作法として「畳縁を踏んではいけない」というしきたりが定着していきました。

    まとめ

    畳縁を選ぶときは、色柄がもたらす効果や素材ごとの機能性を確認しておきましょう。かつては身分や格式によって色柄の制限がありましたが、現在は自分の好みにあわせて選べます。

    畳のへりを踏んではいけない理由には、格式を重視する時代の風潮、畳の制作技術の問題など、複数の理由が考えられます。なかには、現在では意味をなさなくなった理由もありますが、「畳のへりを踏まない」という古くからのしきたりは、現代にもしっかりと受け継がれています。

    畳を張り替えるとき、畳縁のサンプルを確認したいときは、畳のプロフェッショナルであるとりまつ畳にぜひご相談ください。

    TEL:0120-211-021



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