フローリングや畳を汚さないように、畳の上にカーペットを敷いている家庭もあります。
しかし、「畳の上にカーペットを敷くとカビやダニが発生してしまうのでは？」と思われる方もいるのではないでしょうか。
結論からいうと、畳の上にカーペットやじゅうたんを敷くと通気性が悪くなり、カビやダニの繁殖につながります。
そこで今回は、カーペットが原因の畳トラブル、カビやダニの繁殖を抑える方法などについて解説します。カーペットの選び方やおすすめ商品も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
畳の上にカーペットを敷いても大丈夫？
冒頭でも紹介したとおり、畳の上にカーペットを敷くと、通気性が悪くなることでカビやダニが繁殖する可能性が高くなります。
そのため、基本的に畳の上にカーペットを敷くことはおすすめできません。
カビやダニは高温多湿の環境を好むため、畳の表面を覆ってしまうカーペットなどを敷くのはNGです。
特に、小さいお子さんがいる家庭では、繁殖したカビやダニを吸い込むことで、病気になる可能性もあります。
どうしても畳の上にカーペットを敷きたい場合は、部分的にカーペットを敷く、もしくは防ダニ、抗菌などの加工がされているカーペットを選ぶとよいでしょう。
また、定期的に畳の部屋を換気したり、カーペットを外して掃除をしたりすれば、畳の上にカーペットを敷いても、快適に過ごすことができます。
カーペットが原因の畳トラブルとは？
ここからは、カーペットやカーテンが原因の畳トラブルについて紹介します。
カーペットが原因のおもな畳トラブルは次のようなものが挙げられます。
・畳が傷む
・畳に湿気がこもりやすい
・カビやダニが繁殖しやすい
畳の上にカーペットを敷きたいと考えている人は、これらの畳トラブルが起こる可能性があることを認識しておきましょう。
畳が傷む
畳を張り替えたばかりや新しい畳を使用している場合、カーペットを敷いてしまうと、畳に色ムラができてしまったり畳が傷んでしまったりすることがあります。
特に、新しい畳は水分を多く含んでおり、カーペットの色がそのまま付着してしまったり、畳が傷ついてしまったりします。
畳に湿気がこもりやすい
畳の上にカーペットを敷くと、湿気がこもりやすくなります。
特に、畳に使用されているイ草は湿気が多いときに吸湿するという特徴があり、こもった湿気が逃げにくくなります。
その結果、畳とカーペットにカビやダニが繁殖してしまうのです。
また、湿気がこもっていない部屋でも、日当たりが悪い場所では畳に湿気がこもりやすいため、注意が必要です。
カビやダニが繁殖しやすい
畳の上にカーペットを敷くと、カビやダニが繁殖しやすくなります。
カビやダニは湿気が多い環境を好む傾向にありますが、ホコリが多いところも要注意です。
畳の上にカーペットを敷くと、湿気が溜まりやすいだけでなく、ホコリやゴミも掃除できずにそのままの環境で過ごしてしまうことにもなります。
カビやダニにとってダブルで最適な環境が整い、畳トラブルを引き起こしてしまうため、注意が必要です。
カビやダニの繁殖を抑える7つの方法
続いて、カビやダニの繁殖を抑える方法を紹介します。
・スチームアイロンや布団乾燥機を使う
・カーペットを天日干しする
・こまめに換気をする
・除湿機などの家電を使う
・カーペットの裏を乾燥させる
・掃除機で清潔に保つ
・防虫・防湿シートを敷く
現在、畳の上にカーペットを敷いている人や、これからカーペットを敷こうと考えている人は参考にしてください。
スチームアイロンや布団乾燥機を使う
カビやダニの繁殖を抑えるためには、スチームアイロンや布団乾燥機を使うのがおすすめです。
ダニは50度以上の熱を30分程度当て続けると死滅するといわれています。
スチームアイロンを使えば蒸気が100度以上に達し、気になる部分に当て続けることができるので、合理的にダニの繁殖を抑えられます。
スチームアイロンや布団乾燥機を使ってダニ対策をする場合は、まんべんなくかつゆっくり時間をかけて行ないましょう。
また、布団乾燥機をカーペットに使用すれば、カビの繁殖を防ぐことも可能です。
特に、換気をしたくない冬場や雨の日などは、布団乾燥機を使用するとよいでしょう。
カーペットを天日干しする
カーペットを天日干しすれば、カビやダニの繁殖を防ぐことができ、カーペットの寿命が伸びるメリットもあります。
ただし、カーペットの上に重い家具やテレビなどを設置している場合は、天日干しするだけでも大変な作業です。一人では行なわず、家族や友達などに手伝ってもらうようにしましょう。
こまめに換気をする
カビやダニの繁殖を予防するには、湿度を50％以下に保つことが大切です。
換気をして部屋の空気を入れ替えることで、室内の湿度が下がり、カビやダニの繁殖を抑えることができます。より効率的に換気をするなら、扇風機やサーキュレーターを使うのがおすすめです。
また、空気が冷える冬場は、換気をあまりしたくないと考える人も多いでしょう。しかし、冬は部屋のなかの湿気が溜まりやすい時期ですので、こまめに換気を行なってください。
ただし、雨の日などで換気が難しい場合は、換気扇を使って部屋の湿気を追い出しましょう。
除湿機などの家電を使う
除湿機やエアコンの除湿機能を使って湿度を下げることで、カビやダニの繁殖を抑えられます。
除湿機を新たに購入する際は、使用する部屋の広さに合ったものを選ぶのがポイントです。
なお、エアコンの除湿機能は、湿度のみ下げられるものと、湿度と室温の両方を下げられるものがあります。エアコンで除湿をする際は、どちらのタイプであるか確認してみましょう。
カーペットの裏を乾燥させる
ときどきカーペットをめくって、畳と接している面に湿気が溜まっていないかをチェックします。湿り気があるようなら、裏面に風を当てて乾燥させましょう。
カーペットのサイズが大きくて一気に裏返せない場合は、半面ずつ乾かしてください。
掃除機で清潔に保つ
日常的にカビやダニの繁殖を予防するには、掃除機を用いる方法が有効です。
掃除機をかけることで、カーペットや敷物のダニの数を減らすことができます。
また、気管支炎やアレルギー性鼻炎などの発症を防ぐほか、症状が改善されるとされており、家庭でも気軽にできるのでおすすめです。
防虫防湿シートを敷く
カビやダニの繁殖を抑えるには、市販の防湿シートを用いるのもおすすめです。
防湿シートは、ドラッグストアやインターネットショップなどで、数百円程度の価格で購入できます。
防湿シートを敷けば、天日干しをする必要がなくなるので忙しい人でも安心です。
ただし、何度も防湿シートを購入すると、それだけで高い出費になるので注意しましょう。
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畳の上に敷く場合のカーペットの選び方
最後に、畳の上にカーペットを敷く場合のカーペットの選び方を紹介します。
・防虫対策されたもの
・抗菌・防臭対策されたもの
・通気性の良い素材にする
畳の上にカーペットを敷きたいと考えている人は、参考にしてください。
防虫対策されたもの
畳の上にカーペットを敷く場合は、防虫対策が施されたものを選ぶようにしましょう。
製薬会社と協力してつくられた、防虫対策・耐久性に優れたカーペットは、通常のカーペットを使用するよりもカビやダニの繁殖を抑えることが可能です。
また、小さいサイズのカーペットや、マットレス、ラグをカットして利用することもおすすめです。
抗菌・防臭対策されたもの
畳の上にカーペットを敷く場合は、抗菌・防臭対策されたものを選ぶことがポイントです。
特に、抗菌対策が施されたカーペットのなかには、即効性に優れており、24時間365日効果を発揮し続けるカーペットもあります。購入するときにしっかり確認しておきましょう。
「固定化抗菌成分」が含まれているカーペットは、特定のウイルスを99％減少することも可能だそうです。
また、防菌・防臭加工されたものは、カビやダニの繁殖を抑えるだけでなく、ペットのにおいなどにも効果があります。
通気性の良い素材にする
通気性の良い素材のカーペットを選ぶこともポイントです。
例えば、麻や竹、イ草、ウールなどの素材は通気性に優れているため、おすすめです。
フローリングに敷くなら、イ草ラグ・イ草カーペットがおすすめ
洋室でイ草の風合いを楽しみたいなら、イ草素材の敷物を活用するのがおすすめです。ここでは、とりまつ畳で購入できる、人気のイ草ラグ・イ草カーペットについて紹介します。
イ草ラグ
とりまつ畳では、国産イ草を100％使用した重厚感のある商品を取り扱っております。伝統的な畳に魅力を感じる方、イ草を堪能したい方には、純国産のイ草ラグがおすすめです。
ほかにも、ふっくらウレタン入り・撥水加工でお手入れしやすいイ草ラグもあります。小さく折り畳んで収納できるので、夏や梅雨にだけ使いたい方にも向いています。
イ草カーペット
とりまつ畳では、水洗いのできるカーペットをご用意しております。汚れても気軽に洗えるので、ペットを飼っている方やアウトドア用として活用したい方にもぴったりです。
団地間・江戸間・本間など、地域ごとのサイズ違いにも対応しております。サイズやカラー、デザインなどの詳細については、以下のラインナップページをご覧ください。
まとめ
今回は、カーペットが原因の畳トラブル、カビやダニの繁殖を抑える方法などを紹介してきました。
畳の上にカーペットを敷く場合は、何かしらの対策をしないとカビやダニが繁殖してしまうため、注意が必要です。
カビやダニが繁殖したまま放置してしまうと病気につながったり、部屋中の空気が悪くなったりするなど体に悪影響をおよぼす可能性があります。
こまめな換気や除湿機などを活用して室内の湿度を下げれば、カビやダニの繁殖を抑えられます。今回紹介した対策を用いて、快適な環境をつくりましょう。
フローリングの部屋にラグやカーペットを敷くなら、イ草製の商品がおすすめです。
TEL：0120-211-021
