畳の上を歩いたとき、「ギシギシ」「ミシミシ」と音が鳴ることがあります。見た目は問題がなさそうでも、表側からは見えない部分、畳の内部や床板で劣化が進んでいるかもしれません。
本記事では、畳が「ギシギシ」「ミシミシ」と音が鳴る原因や対処法について説明します。このまま畳を使い続けても良いのか、和室の専門店に相談すべきなのか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
畳の「ギシギシ」「ミシミシ」という音はどこで鳴っている?
まずは、畳の音が鳴る場所について、2つに分けて見ていきましょう。
畳本体の劣化
畳本体が劣化すると、畳同士がこすれて音が鳴ります。例えば、畳床がスタイロ(硬質発砲)畳の場合、スタイロ部分がこすれて音が鳴る場合があります。
畳本体から「ギシギシ」「ミシミシ」と音が鳴っている場合は、新しい畳に交換することで対処可能です。畳床にも寿命があるため、音が解消されない場合は畳本体を新調しましょう。
畳の下の床板の劣化
畳の下の床板が劣化し、床板の木そのものがたわんだり、板同士が擦れたりして音が鳴ることがあります。「ギシギシ」「ミシミシ」と音が鳴る場合、音が鳴っている箇所の畳を上げて、床板だけで音が鳴るかを確認してみましょう。
畳が「ギシギシ」「ミシミシ」と鳴る原因
畳が「ギシギシ」「ミシミシ」と鳴るのには、以下のような原因があります。
湿気
環境にもよりますが、畳を長年使い続けると、湿気によって畳が緩んできます。また、床板と畳の設置面の湿気やカビによって、床板そのものにも傷みが生じます。
床下のコンパネ板(コンクリートパネル)も、湿気の影響で劣化するため注意が必要です。築15年以上の家の場合、コンパネ板の劣化によって畳の沈むケースが見られます。
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シロアリ
畳下や床下にシロアリが入り込むと、畳の上を踏んだときに沈み込み、「ギシギシ」「ミシミシ」と音が鳴ります。シロアリは畳を好んで食べるため、被害に遭わないよう気を付けましょう。
畳の上に布団やこたつを敷いたり、木材や段ボールなどを畳の近くに置いたりすると、シロアリが発生しやすくなります。シロアリ予防のため、室内の換気を良くすること、シロアリの餌となる木材などを置かないことを意識しましょう。
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畳が「ギシギシ」「ミシミシ」と鳴るときの対処法
床板が緩んでいて畳に乗ったときの重さに耐えられないとき、畳が歩くたびに弓なりになり、擦れて音が鳴ってしまうことがあります。この場合は、しっかりとした床板に張り替えが必要です。
場合によっては、緩んでいる床板を釘打ちで補強することによって、床鳴りが軽減する可能性があります。湿気による緩みが気になる場合は、まずは畳を新規交換してみましょう。それでも音が消えない場合は、床板の交換も検討してみてください。
畳が「ギシギシ」「ミシミシ」と鳴る場合は、専門店に相談
畳から「ギシギシ」「ミシミシ」と音が鳴るとき、そもそも畳本体だけを交換すべきか、床板の交換もすべきか対処法に迷うものです。自分で畳や床板の状態を見ることもできますが、畳や床板をいったん外すだけでも大変かもしれません。
長年畳を使い続けていると、「ギシギシ」「ミシミシ」という音以外にも、変色や汚れなどが気になってくるでしょう。
畳の音をなくしたい方、畳のトラブルをまとめて解決したい方は、和室の専門店に相談するのがおすすめです。自宅の畳の状態をプロに見てもらい、交換が必要なのか、床板の補強が必要なのかを判断してもらいましょう。
まとめ
畳が「ギシギシ」「ミシミシ」と鳴った場合、畳本体と床板のどちらに音の要因があるかチェックしてみましょう。畳の下の床板に原因があるなら、畳本体を新品に交換したとしても、音の問題は解決しません。
「ギシギシ」「ミシミシ」という音が鳴らないようにするには、日頃からの湿気対策が大切です。湿気が溜まらないよう定期的に換気を行ない、木材や段ボールなど、シロアリが好むものを畳の近くに置かないよう気を付けましょう。
畳の音が気になったとき、トラブルを解決したいときは、和室の専門店「とりまつ畳」にぜひご相談ください。
TEL:0120-211-021